【派遣のすすめ】産休代替求人について

新潟の総合人材サービス、スタッフエースの五十嵐です。

 

今回と次回は、2回にわたって、産休育休についてお話させて頂きます。

今回は派遣会社としての産休代替求人について思うこと、

次回は実際の産休育休に関わる給付について。

 

ひと昔前は、女性は出産前に退職する雰囲気を醸し出す企業が多かった印象を持ちます。

実際に厚生労働省の『育児休業取得率の推移』のデータをみると

1999年56.4%が2007年以降80%を超える推移に増加しています。

※育児休業取得対象にならない、出産前退職者の人数が入っていないため、実数値は

その半分と思われますが、以前より増加していることは間違いありません。

図表1-8-1 育児休業取得率の推移|令和2年版厚生労働白書-令和時代の社会保障と働き方を考える-|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

 

実際、企業からの派遣依頼の中で、産休代替要員というものがありますが、

会社で初めて産休を取得する女性社員がでて、育休明けて戻ってくるまでの間、派遣をお願いしたいという

内容も多くなりました。

期間としては約1年~1年半くらい。

また職安にも期間の決まった産休代替要員としての求人を見かける機会も増えたように感じます。

 

さて本題です!

 

派遣会社として産休代替の求人は、マッチングが結構大変です。

 

まず、安定化志向の世の中で、期間の決まっている求人には正直問合せが少ないです。

いつか終了する可能性の高い派遣の業務で1年以上の求人は長期と我々派遣元は考えますが、

求職者はそうではありません。もっと長く、よい派遣先であれば直接雇用を希望する方が

多くいます。

「求人票にも記載してますが、この求人は産休代替で約1年くらいです。」なんて回答を

すると、残念そうに「ああ、そうですか、じゃあやめときます」なんてことも。。。

 

また業務スキルに関しても、即戦力を期待されるケースも多々あります。

補助業務中心であればいいのですが、ガチガチの総務経理ですと、遂行可能な

派遣スタッフも限られます。

 

期間の決まった任務を責任もって遂行できるスタッフを選考できるか。

途中でリタイアすることなく、業務遂行できるスタッフをマッチングしなくては

なりません。

責任感は・・・、体調面は・・・など慎重にマッチングします。

 

上記をクリアしたとして、では引継ぎはどのように行われるか。

など派遣先の受け入れ体制も気になるところです。

経理の月次業務など、月1回しか行わないが、大切な業務もたくさんあります。

余裕を持った引継ぎ期間を設けているかどうか確認します。

 

ただ、中には職安で集まらなかったので、急遽派遣にも依頼することにした

という相談もあります。そうなると更にマッチングに支障をきたします。

産休に入る方と同じ業務を行っている方が他にもいるか、業務を理解している

方がいるか、最悪社内で一時的に業務引継ぎをお願いするなどして、できるだけ

スムーズに派遣スタッフが入れる体制を相談します。

※採用担当の方、代替要員の為にも、少しでも余裕を持った引継ぎをお願いします。

職安、有料媒体、派遣など、いくつか並行して募集することをお勧めします。

 

なんだか産休代替は大変だということばかりお話しましたが、

そうでない面もあります。

 

◆期間が決まっているので予定がたてやすい

割り切った仕事を考えている方には向いているかもしれません。

来年は夫の転勤の可能性がある。

夜間に資格取得に向けて学校に通っていて、資格取得後に本格的な転職活動を考えている。

事務職に向いているかどうか自分を試してみたい。

職業訓練で学んだことを活かして、キャリアを積んでみたい。

など、もともと期間限定であるが故の割り切った考えで就業が可能です。

 

◆評価され達成感を味わえる

満了時には、また次の就活をしなくてはいけないということにフォーカスされがちですが、

産休代替はひとつのプロジェクトです。無事にやり遂げたという達成感を得ることができます。

また、これは非常に抽象的ですが、

派遣元からの信用や評価が得られます。

少なくとも当社では、スタッフが希望すればですが、次の派遣先の紹介を積極的に行います。

責任もって最後までやってくれたという安心感は揺るがない評価です。

 

お話したように、産休代替求人には、メリットもデメリットもありますし、

向いている方もあると思います。

 

派遣会社に案内されたときは

・期間 いつからいつまで

・引継ぎについて 引継ぎ期間や教育体制について

・業務内容と社内や部署の体制 何名で、同じ業務を行っている方の有無など

このあたりの情報は前もって聞いて検討することがのぞましいと考えます。

 

最後に、これは個人的な意見ですが

確かに就業における期間は重要です。

でも、その求人がたとえ産休代替であっても、そこに自分の挑戦できる環境が

あるようでしたら、ぜひチャレンジして頂きたいと思います。

未経験の方は経験者になり、キャリアアップしていった例もあります。

責任もって仕事をしている姿は誰かが見ています。

1年後の会社の状況は変わっているいるかもしれません。

産休代替求人も中身を聞いてから判断してみてはいかがでしょうか。

 

事務派遣のご相談はスタッフエースにお任せください。