新潟の総合人材サービス、スタッフエースの五十嵐です。
今回は、転職や就活をするにあたって、資格取得をされる方もいらっしゃいますが、
その資格について、あくまで個人的主観を用いてお話させていただきます。
◆資格の種類
資格は大きく分けて3種類。
国家資格、公的資格、民間資格とあります。
国家資格は国や法律に基づいて国から委託された機関が実施する資格で、信用性が
高いといわれています。その資格がないとできない仕事や、名乗れない仕事などもあって
取得も難しいとされています。
弁護士などの士業、医師、看護師、キャリアコンサルタント、保育士など多くの資格が
これに当たります。
公的資格は各省庁や大臣、商工会議所などが認定する資格で,国家資格と民間資格の間に
あるものと言われています。
登録販売士者、日商簿記検定、ケアマネージャーなどがこれに当たります。
民間資格は、その業界の発展や向上を目的に民間企業や個人が独自の基準を設けて
認定する資格です。社内でしか通用しないものから、MOSやTOIECなど採用業務の指標に
なるものまで、幅広く存在します。
このように、資格も色々ありますが、スタッフエースは事務のお仕事紹介が主ですので、
事務にまつわることを絡めて少しお話致します。
◆資格と就活
まず、よく質問されること
『資格と経験値はどちらが大事か』
派遣登録時や就職相談の面談時に、よく受ける質問です。
「一般事務をやりたくてエクセル、ワードの資格を取りました」
「経理事務の仕事をしたくて簿記資格を取得しました」
「医療事務をしたくて医療事務資格を取りました」
ところが、いざ就活に入ると、想定外の壁が待っているようです。
「経験がないので、不採用になりました。」
「そもそも経験がないので、応募すらできません。」
資格は取得したからと言って、内定が保証されるものではないということを
理解しなくてはなりません。
資格の種類でも少し触れましたが、
世の中には、資格がないとできない仕事と資格がなくてもできる仕事があります。
例えば、医師、看護師、弁護士、税理士などは、そもそも資格がないとできない仕事です。
コロナ禍の世の中ですが、人が足りないからと言って、研修だけ行って、医師や看護師という
仕事をさせるわけにはいきません。
一方、同じ医療機関で働く医療事務はメディカルクラークや診療報酬請求事務などの資格が
ありますが、医療事務に関しては、全く資格がない方でも就くことができる仕事です。
では、ここで問題ですが、
医療事務に、急な欠員を抱えた医療機関が採用したいと思うのはA、Bのどちらでしょうか。
A.医療事務の経験は全くないが、3か月勉強して医療事務系の資格を取得した方
B.医療事務系の資格は全く持っていないが、直前まで3年ほど、クリニックで医療事務に従事しており
受付、レセコンなどの実務経験のある方
あくまで私の経験上ですが、単純に経験あるBの方が選ばれるほうが多いと思います。
個人個人のヒューマンスキルや年齢などはさておき、資格よりも経験値を重視するケースは多々あります。
簿記資格を取得しても、無資格の経理経験には勝てない場合があります。
スタッフエースは事務系のお仕事依頼を採用担当者からたくさん受けますが、まずは経験値の話をされます。
とにかく育成の手間がかかりません。
イチからの育成であれば、新卒のほうがまだ教えやすいともいいます。
事務系の資格を取得される方は、取得しても経験値が優先される場合があることを頭に入れておいて
頂きたいと思います。
中には資格取得のために退職して、次のステップに備える方もいらっしゃいますが、
本当に新しいキャリアへの挑戦を考えるのであれば、現在の仕事を続けながら求人情報を集めてみたり
エージェントや派遣会社に相談してみたり、時には自分で就活してみたりすることをお勧めします。
業界の求人市場がどういう人材を欲しがっているかわからなければ対策が打てませんからね。
事務系であれば、意外と未経験でも無資格でも採用されて、実務を学びながらキャリア形成している
方も多くいらっしゃいます。
私も、医療事務や総務経理など、派遣先に教育していただける環境がある場合には、多くの未経験の
スタッフに就業していただきました。その際は、タイトなフォローもしましたが、何より新しい挑戦への
スタッフさんの熱意もあったと思います。
これが新しいキャリアとなり、次のステップに繋がる場合もあります。
◆まとめ
事務系の職種は、資格よりも経験値が優先される場合がある。
未経験でも挑戦できるチャンスがあるようであれば、前向きに。
資格取得の情報とともに、求人情報の収集を行ってその業界について学んでみる。
事務職へのキャリアチェンジをお考えの方、
事務のお仕事相談は、スタッフエースにお任せください!